波乱含みの一夜──天皇杯3回戦、J1勢が次々と姿を消す
2025年7月16日、天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会・3回戦 全15試合が全国各地で開催された。J1クラブにとっては格下との対戦が多いラウンドだが、今年は一筋縄ではいかなかった。
中でも我々が注目していたのは、東洋大学（アマチュアシード）とSC相模原（神奈川県代表）の2チーム。学生世代と地域クラブによる挑戦は、天皇杯ならではの醍醐味を体現する存在だった。そして彼らは期待以上の結果を残す。東洋大はJ1アルビレックス新潟を2-1で撃破、SC相模原も川崎フロンターレとの神奈川ダービーを0-0（PK:3-1）で制し、堂々と16強へ駒を進めた。ジャイアントキリングという言葉すら生ぬるい、見事な勝利だった。
試合結果一覧（2025年7月16日）
天皇杯 第105回 全日本サッカー選手権大会・3回戦（2025年7月16日）
- ヴィッセル神戸 2‑1 ヴァンフォーレ甲府
- アルビレックス新潟 1‑2 東洋大学
- 川崎フロンターレ 0‑0 SC相模原（PK: 1‑3）
- ラインメール青森 1‑2 ブラウブリッツ秋田
- ガンバ大阪 4‑4 モンテディオ山形（PK: 3‑4）
- 鹿島アントラーズ 2‑1 V・ファーレン長崎
- アビスパ福岡 0‑0 ギラヴァンツ北九州（PK: 4‑2）
- サンフレッチェ広島 5‑2 藤枝MYFC
- 湘南ベルマーレ 0‑1 清水エスパルス
- FC東京 2‑0 大分トリニータ
- セレッソ大阪 2‑0 徳島ヴォルティス
- FC町田ゼルビア 2‑1 カターレ富山
- 京都サンガF.C. 3‑3 横浜FC（PK: 4‑3）
- 東京ヴェルディ 1‑0 サガン鳥栖
- 名古屋グランパス 2‑1 ロアッソ熊本
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天皇杯 第105回 4回戦（準々決勝）組み合わせ
なお天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会 準々決勝 組み合わせ抽選会は8月7日(木)にblue-ing!（ブルーイング）PARKエリアにて開催される。本抽選会は、昨年に引き続き一般公開となっており、当日会場では天皇杯ほかトロフィーを展示予定となっている。（JFA杯、FAシルバーカップ 展示期間：8/7～9/7）
まとめ
今大会の3回戦は、まさに「ジャイアントキリングの祭典」と呼ぶにふさわしい一夜となった。東洋大学がJ1新潟を撃破し、神奈川県代表のSC相模原が川崎フロンターレに土をつけるなど、カテゴリーの垣根を越えた番狂わせが相次いだ。学生や下部カテゴリーのクラブが大舞台でJ1クラブに立ち向かう姿は、天皇杯の持つ魅力と可能性を改めて証明してみせた。
またPK戦に突入したカードは4試合あり、延長を含めた激闘が各地で繰り広げられた。J1同士の京都vs横浜FC、G大阪vs山形なども含め、120分間の死闘の末に命運を託されたPK戦は、勝者と敗者の明暗を分ける残酷でありながらドラマチックな決着だった。勝ち残ったチームたちは、8月の4回戦でも再び予測不能の展開を巻き起こすだろう。
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