J1屈指の「翼」を獲得した2026年柏レイソルの補強戦略
| No. | Pos. | 名前 | Name | 身長 | 体重 | 生年月日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GK | 猿田 遥己 | Haruki SARUTA | 191 | 83 | 1999/4/23 |
| 2 | DF | 三丸 拡 | Hiromu MITSUMARU | 172 | 72 | 1993/7/6 |
| 4 | DF | 古賀 太陽 | Taiyo KOGA | 184 | 80 | 1998/10/28 |
| 6 | MF | 山田 雄士 | Yuto YAMADA | 169 | 63 | 2000/5/17 |
| 8 | MF | 小泉 佳穂 | Yoshio KOIZUMI | 172 | 64 | 1996/10/5 |
| 9 | FW | 細谷 真大 | Mao HOSOYA | 178 | 78 | 2001/9/7 |
| 11 | MF | 渡井 理己 | Masaki WATAI | 168 | 66 | 1999/7/18 |
| 13 | DF | 犬飼 智也 | Tomoya INUKAI | 182 | 78 | 1993/5/12 |
| 14 | MF | 大久保 智明 ◎ | Tomoaki OKUBO | 170 | 62 | 1998/7/23 |
| 15 | FW | 小見 洋太 | Yota KOMI | 169 | 67 | 2002/8/11 |
| 16 | MF | 汰木 康也 ◎ | Koya YURUKI | 183 | 72 | 1995/7/3 |
| 17 | MF | 手塚 康平 | Kohei TEZUKA | 177 | 71 | 1996/4/6 |
| 18 | FW | 垣田 裕暉 | Yuki KAKITA | 187 | 78 | 1997/7/14 |
| 19 | MF | 仲間 隼斗 | Hayato NAKAMA | 171 | 69 | 1992/5/16 |
| 20 | MF | 瀬川 祐輔 | Yusuke SEGAWA | 170 | 70 | 1994/2/7 |
| 21 | MF | 小西 雄大 | Yudai KONISHI | 170 | 71 | 1998/4/18 |
| 22 | DF | 野田 裕喜 | Hiroki NODA | 181 | 73 | 1997/7/27 |
| 23 | MF | 長南 開史 | Kaiji CHONAN | 176 | 70 | 2009/4/7 |
| 24 | MF | 久保 藤次郎 | Tojiro KUBO | 167 | 64 | 1999/4/5 |
| 25 | GK | 小島 亨介 | Ryosuke KOJIMA | 183 | 85 | 1997/1/30 |
| 26 | DF | 杉岡 大暉 | Daiki SUGIOKA | 182 | 75 | 1998/9/8 |
| 27 | MF | 熊坂 光希 | Koki KUMASAKA | 185 | 80 | 2001/4/15 |
| 28 | MF | 戸嶋 祥郎 | Sachiro TOSHIMA | 170 | 69 | 1995/9/26 |
| 29 | GK | 永井 堅梧 | Kengo NAGAI | 184 | 80 | 1994/11/6 |
| 31 | DF | 成瀬 竣平 | Shumpei NARUSE | 166 | 63 | 2001/1/17 |
| 32 | DF | 山之内 佑成 ◎ | Yusei YAMANOUCHI | 179 | 78 | 2003/9/1 |
| 34 | DF | 土屋 巧 ● | Takumi TSUCHIYA | 180 | 77 | 2003/10/25 |
| 36 | FW | 古澤 ナベル慈宇 | Naberu Yoshitaka FURUSAWA | 182 | 86 | 2003/3/28 |
| 37 | MF | 角田 惠風 ◎ | Yoshikaze TSUNODA | 171 | 68 | 2003/8/18 |
| 38 | MF | 島野 怜 ◎ | Rei SHIMANO | 183 | 83 | 2004/1/7 |
| 39 | MF | 中川 敦瑛 | Nobuteru NAKAGAWA | 173 | 71 | 2002/5/15 |
| 40 | MF | 原川 力 | Riki HARAKAWA | 175 | 72 | 1993/8/18 |
| 41 | GK | 坂田 大樹 | Daiki SAKATA | 184 | 84 | 1994/9/11 |
| 42 | DF | 原田 亘 | Wataru HARADA | 178 | 77 | 1996/7/22 |
| 46 | GK | 松本 健太 | Kenta MATSUMOTO | 186 | 83 | 1997/5/4 |
| 87 | MF | 山内 日向汰 ◎ | Hinata YAMAUCHI | 170 | 66 | 2001/5/30 |
| 88 | DF | 馬場 晴也 | Seiya BABA | 181 | 76 | 2001/10/24 |
柏レイソルは2026年に向け、実力派の獲得を相次いで発表した。2025年12月15日には、浦和からMF大久保智明を獲得。さらに27日には、神戸からMF汰木康也を完全移籍で迎えた。2026年1月3日には、川崎からMF山内日向汰の加入も決定した。また、甲府へ期限付き移籍していたMF土屋巧の復帰も公表された。大卒新人では、慶応大の角田惠風や明治大の島野怜らが加わっている。このように、今季の柏は戦力の底上げを力強く進めている。
今回の補強の狙いは、攻撃陣の「個の打開力」を向上させることだ。昨季の柏は堅実な守備を見せたが、得点力不足が課題だった。そこで、突破力を誇る大久保と汰木を両翼に配置する。この新布陣により、ピッチの幅を最大限に使う戦術へシフトした。特に汰木は2024年に神戸でJ1制覇を経験している。彼には、チームに勝者のメンタリティを注入する役割も期待される。一方で、土屋の復帰は中盤の強度不足を解消する現実的な一手だ。
この大型補強により、日立台にはかつてないスピード感が備わる。左に汰木、右に大久保を置く布陣は、相手に大きな脅威を与える。しかし、注目すべきはサイドの華やかさだけではない。山内や角田といった技術の高いMFが、中央で時間を作ることが重要だ。彼らがボールを握ることで、初めて両翼の突破力が最大化される。守備面でも、J2で30試合を経験した土屋の帰還は心強い。彼の成長は、ボランチの序列を大きく変える可能性を秘めている。
2人のストライカー細谷と垣田を活かす「共鳴」の仕組み
2026年の布陣において、エース細谷真大と垣田裕暉の共存は大きな注目点だ。細谷は圧倒的なスプリント力で、相手の裏へ抜け出す。一方で、垣田は屈強なフィジカルを武器に、楔のボールを収める。昨季までは、この二人が前線で孤立する場面も散見された。しかし、新加入の汰木と大久保による供給が、その閉塞感を打ち破る。特に汰木の精緻なクロスは、垣田の空中戦の強さを最大限に引き出すだろう。また、大久保の突破が相手を惹きつけ、細谷のゴール前での好機も増えるはずだ。
この新体制の背景には、前線の個性を活かす「ユニット化」がある。これまでは守備からのカウンターが主軸だった。だが、山内日向汰のような選手の獲得は、ポゼッションの向上を狙っている。山内は狭いエリアでのパス交換に長けている。彼が起点となれば、前線の二人がよりゴールに近い位置で前を向ける。さらに、土屋が中盤の底でフィルター役を完遂することも重要だ。それにより、山内が高い位置で独創的な仕事に専念できる構造が整う。
実戦的な視点では、この攻撃的な構成は守備のリスクも孕む。そのため、サイドバックとの連携をいかに深めるかが鍵を握る。既存の三丸拡や犬飼智也らが、新戦力を後ろから支える必要がある。さらに、大久保や汰木がどれほど守備に奔走できるかも大切だ。彼らの献身性が、チーム全体のバランスを左右することになる。日立台のコンパクトなピッチでは、攻守の分断は致命傷になりかねない。だからこそ、攻守両面での「共鳴」が、今季の成否を分けるポイントとなる。
伝統と革新が交差する平均年齢27.1歳の理想的スカッド
2026年の柏レイソルは、平均年齢が約27.1歳となっている。これはプロ選手として、最も円熟味を増す世代が中心の構成だ。新加入の大久保や汰木といった即戦力が、チームの軸を担う。一方で、山内日向汰や島野怜といった若手勢も、レギュラーを狙う。さらに、土屋巧のようなアカデミー出身者が、経験を積んで戻った意義は大きい。これは、クラブのアイデンティティ継承という面でも重要な事実だ。
このようなスカッド構成の背景には、タイトル獲得への執念がある。単なる数合わせではなく、明確な役割を持つ選手を配置した。例えば角田惠風は、大学で主将を務めた高い知性を持つ。こうした人材が激しい競争を促し、チームの基準値を底上げする。また、昨季J1で2位という結果を出した自信も大きい。勝てるという確信がある中で補強が行われた。このタイミングの良さは、チームにさらなる心理的プラスをもたらす。
ただし、大幅な血の入れ替えには「連携の構築」に時間を要する。中盤から前線の中心が変わったため、当初は連動性を欠くかもしれない。だが、それ以上に新戦力が持つ「柏に欠けていた色」への期待が勝る。特に背番号14を継承した大久保の覚悟などは、強い熱量に変わる。新加入選手たちが、日立台のサポーターと共鳴した時だ。その時、組織は個を超えた力を発揮することになるだろう。
指導体制の強化と戸田伊吹コーチが担う将来への布石
最新スカッドの躍動を支えるのは、リカルド監督率いる指導陣だ。スタッフには栗澤僚一氏や大谷秀和氏ら、レジェンドが名を連ねる。しかし、今後の展望として注目すべきは、アカデミー部門の刷新だ。筑波大学でヘッドコーチを務めた戸田伊吹氏が、U-18コーチに就任した。戸田氏は学生時代から戦術家として知られ、卓越した采配を見せた。彼のような「次世代の将」が育成組織に加わったことは、大きな意味を持つ。これは、クラブの長期的な戦略において極めて重要な一手だ。
この人事で、トップの戦術をアカデミーから浸透させることが可能になる。リカルド監督が構築するモダンなサッカーを、柏のDNAとするためだ。戸田コーチは、最新の理論を若き才能たちに直接注入する役割を担う。将来的にリカルド体制を引き継げる「器」として、彼を呼び戻した。この点に、クラブの多大なる期待が表れている。トップチームが結果を出す一方で、土台となる育成の質も高める。この二段構えの構造が、柏を真の強豪へと押し上げるはずだ。
主観的な見立てとして、戸田コーチの存在は戦術の継続性を担保する。真の王座奪還には、揺るがないアイデンティティが必要だ。現場の指導者たちがリカルド流を学び、戸田氏が次代を育てる。この循環は、クラブにとって理想的と言えるだろう。数字に表れない指導の質こそが、接戦での粘り強さに直結する。トップチームを見守りつつ、指導者の育成にも注目したい。智将と若き将の共演は、日立台の歴史に新たなページを刻むはずだ。
2026年シーズンの展望と日立台に生まれる新たな熱狂
新シーズンに向け、柏の戦い方はより好戦的に昇華される。注目は、プレシーズンマッチで新戦力が戦術をどう吸収するかだ。汰木や大久保が、柏の「走る・戦う」という基本を体現すべきだ。その時、彼らは初めてサポーターの心をつかむことになる。一方で、退団した選手たちの穴を埋める以上の価値を示せるか。その付加価値こそが、シーズンの成否を分けることになるだろう。
今後の流れとして、キャンプでのユニット選定が加速する。細谷に対し、誰が最も質の高いパスを送れるかが争点だ。山内の創造性か、あるいは汰木のクロスか。この競争こそが、柏をさらなる高みへ押し上げるエンジンとなる。また、土屋の復帰で生まれた守備の厚みも大きい。これにより、相手に応じた柔軟な戦い方が可能になる。ACLなどの過密日程も想定される中だ。この厚いスカッドがどこまで機能するかは、J1全体のトピックとなる。

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