7年間のサッカー関連活動禁止処分が確定
2025年12月19日、オーストラリアサッカー連盟は、Aリーグに所属していた檀崎竜孔に対し、2025年6月1日から7年間のサッカー関連活動禁止処分を科すことを発表した。対象は選手登録、指導、公式戦への関与など、競技に関わるすべての活動に及ぶ。
処分の発端は、2025年6月2日に発覚した賭博不正事件だった。檀崎は試合中に故意にイエローカードを受ける行為を事前に第三者へ伝え、スポーツベッティングに利用したとして、オーストラリア当局により逮捕・起訴されている。その後、2025年8月22日、メルボルンの裁判所で有罪判決が言い渡され、罰金5,000豪ドルが科された。
青森山田の10番から海外での評価確立まで
| 年度 | クラブ | リーグ | 出場 | 得点 |
|---|---|---|---|---|
| 2019 | 北海道コンサドーレ札幌 | J1 | 2 | 0 |
| 2020 | 北海道コンサドーレ札幌 | J1 | 1 | 0 |
| 2020-21 | ブリスベン・ロアー | Aリーグ | 26 | 9 |
| 2021 | ジェフユナイテッド千葉 | J2 | 4 | 0 |
| 2022-23 | ブリスベン・ロアー | Aリーグ | 12 | 0 |
| 2022-23 | マザーウェルFC | スコティッシュ・プレミア | 3 | 0 |
| 2023-24 | ウェスタン・ユナイテッド | Aリーグ | 20 | 2 |
| 2024-25 | ウェスタン・ユナイテッド | Aリーグ | 29 | 4 |
檀崎竜孔は2000年5月31日生まれ、宮城県名取市出身のMF。青森山田高校では10番を背負い、全国高校サッカー選手権を含む複数の全国タイトルを経験した。高校年代では世代屈指のタレントとして評価され、2019年に北海道コンサドーレ札幌へ加入する。
札幌ではリーグ戦での出場機会は限られ、2019年から2020年にかけてJ1リーグ3試合の出場に留まった。2021年にはジェフユナイテッド千葉へ期限付き移籍し、J2で4試合に出場。いずれの期間も主力定着には至らなかった。
転機となったのが、2020-21シーズンのオーストラリアAリーグ、ブリスベン・ロアーでのプレーだった。リーグ戦26試合9得点を記録し、プロキャリアで最も明確な成功を収める。その後も海外でのキャリア継続を選択し、2023年にはスコットランド1部マザーウェルへ移籍するが、リーグ戦出場は3試合に留まり短期間で退団した。
以降は再びAリーグに戻り、ウェスタン・ユナイテッドで2023-24、2024-25シーズンを戦った。一定の出場機会は得ていたものの、ブリスベン時代のようなインパクトを再現するまでには至らなかった。
才能とキャリアが結びつかなかった理由
檀崎竜孔は、高校年代からプロ初期にかけて高い期待を受け、実際に海外リーグで結果を残したシーズンも持つ選手だった。一方で、その成功を継続的なキャリアへと積み上げることはできず、最終的には競技の公正性を損なう行為によって重い処分を受けるに至った。
2025年12月に確定した7年間のサッカー関連活動禁止処分は、選手として最も重要な時期と重なり、オーストラリアでの競技復帰を極めて困難なものにしている。ただし、処分の適用範囲や将来的な活動の可否については、各国協会や国際規定の判断に委ねられる部分もあり、公式発表の範囲では明確に断定できる状況ではない。
現役選手としての再出発が可能かどうかは不透明だが、仮に競技の場を離れることになったとしても、サッカーに関わる形は一つではない。指導、育成、あるいは別のリーグや環境での再挑戦など、規定と状況次第で選択肢が残される余地はある。
過去の実績と今回の過ち、その両方を正面から受け止めた先に、どのような形でサッカーと向き合うのか。檀崎竜孔の次の一歩は、今後の公式判断と本人の選択によって決まっていく。

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