6月28日(土)19:00KO、レモンガススタジアム


試合展望

J1第22節、降格圏内で苦しむ横浜F・マリノスと、同じく残留争いに巻き込まれている湘南ベルマーレが激突する。勝点1差で並ぶ両者にとって、この一戦は「6ポイントマッチ」とも言える重要な試合だ。
湘南はボール保持こそ多くはないものの、球際での強度と縦への速さを武器に、奪ってからの切り替えでチャンスを作るスタイル。GK上福元のセーブ数はリーグ上位であり、堅守からの一発も十分にあり得る。
横浜はボール保持率でリーグ上位を維持する一方、守備の連動性と切り替えの遅さから失点が増加。特にセカンドボールの回収率が低く、押し込んだ時間帯でも守備への移行に課題が残る。また中断明けから中3日、中2日の試合が続いており、怪我人続出による選手層の薄さも懸念点か。

スタッツ比較(〜2025年6月26日時点)
※出典:Football LAB
順位:湘南17位 、横浜FM20位
ゴール期待値:湘南0.75(14位) 、横浜FM0.81(13位)
チャンス構築率:湘南9.0%(18位) 、横浜FM:9.2%(16位)
ゴール:湘南0.75(17位) 、横浜FM0.81(15位)
シュート成功率:湘南7.1%(17位) 、横浜FM7.8%(15位)
被チャンス構築率:湘南9.8%(9位)、横浜FM12.4%(19位)
被ゴール:湘南1.3(14位) 、横浜FM1.4(18位)
被シュート成功率:湘南10.9%(15位) 、横浜FM10.4%(11位)
ボール保持率:湘南52.1(5位)、横浜FM53.5(3位)
予想フォーメーション
【湘南ベルマーレ|3-2-4-1】
GK:上福元
DF:大野、鈴木淳、鈴木雄
DMF:茨田、奥埜
OMF:藤井、小野瀬、平岡、畑
FW:L・フェリッピ
町田から2週間空いているため、前節のスタメンを軸に両WBの上下動が鍵。縦に速く、中央では茨田と奥埜がバランスを取る。1トップはL・フェリッピを予想。
【横浜F・マリノス|4-2-1-3】
GK:飯倉
DF:加藤、デン、渡邉、鈴木
DMF:喜田、渡辺
OMF:天野
FW:ヤンマテウス、ロペス、エウベル
中盤のトライアングルと3トップの個の突破力で崩す形。後方の安定感もカギ。前節負傷の松原は欠場か。またキニョーネス、宮市の出番はあるかも勝負を分けるのではないか。
勝負の鍵
プレス回避とビルドアップ 湘南の前線プレスに対し、横浜がどれだけ落ち着いて前進できるかが試合展開に大きな影響を与える。 セカンドボールの回収力 両チームともに中盤での争いが激しくなる。ここで主導権を握った方が流れを引き寄せる可能性が高い。 セットプレーとGKの出来 湘南はセットプレーからの得点が多く、横浜の守備時の集中力が試される。両GKのセーブ力も勝敗を左右するポイントとなる。
スコア予想
湘南ベルマーレ 1 – 1 横浜F・マリノス
試合は拮抗し、前半に湘南がショートカウンターから先制するが、後半に横浜が攻勢を強めて同点に追いつく展開を予想。決定力不足と両GKの好守もあり、ドローで終わる可能性が高い。
この一戦は、勝点以上に「流れ」を掴む意味でも重要な90分となる。下位に沈む両チームが、それぞれのスタイルでどこまで勝利への執念を示せるかに注目したい。