3分で読める横浜F・マリノスOBの全て【角田涼太朗/カーディフ・シティFC】

経歴とクラブ遍歴

角田涼太朗のキャリアは、浦和レッズジュニアユースから始まった。幼少期から高い身体能力と読みの鋭さを兼ね備え、周囲から注目される存在だった。その後、全国屈指の名門・前橋育英高校に進学。インターハイや選手権といった大舞台を経験し、勝負強さと精神的なタフさを培った。

次のステップとして筑波大学へ進み、大学サッカー界でも主力として活躍。守備の安定感に加え、左足から繰り出されるロングパスやビルドアップ能力が評価され、プロからも熱い視線を浴びた。

そして2021年、横浜F・マリノスへ加入。即戦力として出場機会をつかみ、デビューから落ち着いたプレーを披露。持ち前の冷静さと知性を武器に、クラブのJ1リーグ優勝にも貢献した。国内で存在感を示した後、さらなる成長を求めて2024年にイングランドのカーディフ・シティFCへ完全移籍。

さらに同年、ベルギー1部のKVコルトレイクへ期限付き移籍し、欧州の舞台で異なるスタイルのサッカーを経験した。屈強なフィジカルと速い攻守の切り替えが求められる環境で、守備対応の幅を広げることに成功。2025年夏にはコルトレイクを退団し、カーディフへ復帰。国内外を渡り歩いたキャリアは、彼の順応力と成長を裏付けるものとなっている。


プレースタイルと特徴

角田の最大の武器は、鋭い読みと左足からのビルドアップ能力である。相手の攻撃をいち早く察知し、ポジショニングとインターセプトで危険を未然に防ぐスタイルは欧州でも評価されている。

また、左利きのセンターバックとして後方から正確なパスを供給できる点も特徴だ。したがって、攻撃の起点としての役割も期待されている。加えて、空中戦の強さも際立ち、セットプレーでは得点源になる可能性を秘めている。守備だけでなく攻撃面でもチームに貢献できる選手といえるだろう。

そして、角田のもう一つの強みは知的な一面だ。筑波大学ではスポーツ科学を専攻し、サッカーを論理的に捉える姿勢が印象的である。インタビューでは「サッカーを言語化するのが好き」と語るなど、分析的な思考を持つ選手だ。趣味は読書やカフェ巡りで、オフの日にはロンドン近郊のカフェで静かな時間を過ごしている。


マリノスのレジェンド松田直樹へのリスペクト

さらに、プロを志すうえで大きな影響を受けたのが、前橋育英高校の先輩・松田直樹の存在だ。高校時代から「Forever3」の横断幕を目にし、山田耕介監督から松田の数々の逸話を聞くことで、自然とその背中を追うようになった。高校2年からは松田を象徴する「3番」を背負い、「松田直樹の後輩」と思われるようなプレーを目指してきた。マリノス加入を決めた際も「松田さんの存在が頭に浮かんだ」と語っており、その影響は今も彼のプレースタイルやメンタリティに息づいている。


主な高校・大学の同級生

前橋育英高校(2015〜2017年)

  • 渡邊泰基(横浜F・マリノス)
  • 田部井涼(ファジアーノ岡山)
  • 飯島陸(ヴァンフォーレ甲府)
  • 五十嵐理人(栃木SC)
  • 後藤田亘輝(水戸ホーリーホック)
  • 宮崎鴻(栃木SC)

筑波大学(2018〜2021年)

  • 加藤拓己(未所属)
  • 山原怜音(清水エスパルス)
  • 井川空(北海道コンサドーレ札幌)
  • 田中宏武(北海道コンサドーレ札幌)
  • 佐々木旭(川崎フロンターレ)

高校・大学ともにプロ入りした仲間が多く、世代を代表するタレントの一人として今後の飛躍が期待されている。さらに、彼のキャリアはまだ25歳という若さの中で進行形だ。国内で培った技術と知性、そして欧州で得た経験値を融合させれば、日本代表に再び名を連ねる未来も決して遠くはない。松田直樹への憧れを胸に、角田涼太朗は“知性派CB”として新たな歴史を紡ぎ続けていく。


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