経歴
2008年8月29日、ロンドン・ニューアム区に生まれたリオ・バス・レイ・ングモハ・アディガン（Rio Bass Ray Ngumoha Adigun）は、ナイジェリアにルーツを持つイングランド人サッカー選手。身長170cm、利き足は右。ポジションは主に左ウィンガーだが、右ウィングや攻撃的MFとしてもプレー可能な柔軟性を備えている。
彼のサッカー人生は2016年、8歳でチェルシーFCのアカデミーに加入することから始まった。創造力とスキルに秀でたプレーで注目され、2024年4月にはU-17プレミアリーグカップで優勝。夏にはリヴァプールFCに完全移籍し、U18チームで活躍を続けながらUEFAユースリーグの舞台にも立った。
同年秋、アルネ・スロット監督のもとでトップチームのトレーニングに招集され、12月にはEFLカップのサウサンプトン戦でベンチ入り。翌2025年1月11日、FAカップのアクリントン・スタンリー戦で先発出場し、16歳135日というクラブ史上最年少記録でデビューを果たす。
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横浜での一撃
そして迎えた2025年7月30日、「Jリーグワールドチャレンジ2025」で行われた横浜F・マリノス戦。日産スタジアムに集まった6万7千人の前で、彼は衝撃的なプレーを披露する。リヴァプールが2-1とリードする中、87分にングモハは左サイドからカットインし、右足を振り抜いてゴール左隅へ決定的な3点目を叩き込んだ。その一撃は、スタジアムを揺るがす歓声を巻き起こし、日本のファンにも鮮烈な印象を残した。
代表歴も順調に伸びており、イングランドU-15代表からスタートし、現在はU-17欧州選手権の舞台でも活躍中。2024年には『The Guardian』の「Next Generation 2024」にも選ばれ、世界中の若き才能として注目を集めている。
モハメド・サラーをロールモデルとするングモハの姿勢は、若干16歳とは思えないほどプロフェッショナル。技術、判断力、勝負強さ。横浜の夜に輝いたその一撃は、彼がリヴァプールの未来を担う存在であることを強く示していた。
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