2026スカッドの特徴と平均年齢25.8歳が示す「世代交代」
| POS | No. | 選手名 | 生年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| GK | 1 | 朴 一圭 | 1989/12/22 | 番号変更 |
| 20 | 坪井 湧也 | 1999/08/23 | 新加入 | |
| 21 | 飯倉 大樹 | 1986/06/01 | ||
| 31 | 木村 凌也 | 2003/06/10 | ||
| DF | 2 | 加藤 蓮 | 1999/12/28 | 番号変更 |
| 13 | 井上 太聖 | 2002/10/01 | 新加入 | |
| 15 | 渡邊 泰基 | 1999/04/22 | ||
| 17 | ジェイソン キニョーネス | 1997/08/17 | 番号変更 | |
| 22 | 角田 涼太朗 | 1999/06/27 | ||
| 27 | 松原 健 | 1993/02/16 | ||
| 33 | 諏訪間 幸成 | 2003/06/06 | ||
| 35 | 関富 貫太 | 2005/10/23 | 新加入 | |
| 44 | トーマス デン | 1997/03/20 | ||
| 49 | 村上 慶 | 2007/04/11 | 新加入 | |
| MF | 6 | 渡辺 皓太 | 1998/10/18 | |
| 8 | 喜田 拓也 | 1994/08/23 | ||
| 25 | 鈴木 冬一 | 2000/05/30 | ||
| 28 | 山根 陸 | 2003/08/17 | ||
| 29 | 樋口 有斗 | 2005/03/10 | 新加入 | |
| 32 | 田中 雄大 | 2002/10/11 | 新加入 | |
| 34 | 木村 卓斗 | 2000/05/16 | ||
| 40 | 天野 純 | 1991/07/19 | 番号変更 | |
| FW | 7 | 遠野 大弥 | 1999/03/14 | 番号変更 |
| 9 | 谷村 海那 | 1998/03/05 | 番号変更 | |
| 11 | ジョルディ クルークス | 1994/01/15 | 番号変更 | |
| 18 | オナイウ 情滋 | 2000/11/11 | ||
| 19 | テヴィス | 2006/01/28 | 新加入 | |
| 23 | 宮市 亮 | 1992/12/14 | ||
| 24 | 近藤 友喜 | 2001/03/21 | 新加入 | |
| 26 | ディーン デイビッド | 1996/03/14 | ||
| 30 | ユーリ アラウージョ | 1996/04/13 | ||
| 46 | 浅田 大翔 | 2008/01/16 | 新加入 |
横浜F・マリノスは2026年1月10日、新シーズンの全32名におよぶスカッドを発表した。今回の編成から見える最大の強みは、徹底された若返りだ。全選手の生年月日から算出した平均年齢は25.8歳である。
2000年代生まれが登録選手の約半数にあたる15名を数え、非常にフレッシュな陣容となった。だからこそ、チームにはこれまでにない爆発力が期待される。17歳の浅田大翔や18歳の村上慶といった次世代の才能が名を連ねている。一方で、飯倉大樹のようなベテランが脇を固める構造も維持された。
象徴的な変化は、背番号「10」が不在となった点である。遠野大弥が「7」、谷村海那が「9」、クルークスが「11」を新たに着用する。守備の柱である角田涼太朗は引き続き「22」を背負うことになった。中盤の天野純は「40」へと変更されている。
エースナンバーをあえて空位とした判断には、特定の個に依存しない姿勢が透けて見える。全員でアタッキング・フットボールを体現するという、指揮官の強い意志だろう。
勝利の鍵を握る新戦力8名|テヴィスら若き才能がもたらす多様性
今シーズンから加わった8名の精鋭は、各ポジションの競争を劇的に引き上げる。最大の注目株は、ブラジルの名門から加入した19歳のFWテヴィスだ。圧倒的な個の打開力を持ち、左サイドに新たな風を吹き込む。
一方で、右サイドには札幌から加入した近藤友喜(24歳)が控える。彼がもたらす爆発的な推進力は、伝統のワイド攻略をさらに加速させるはずだ。守備陣には、鳥栖から対人強度の高い井上太聖(23歳)が加入した。大学界からは関富貫太、田中雄大、樋口有斗の3名が名を連ねている。
さらに高卒ルーキーとして、大津高校から村上慶が抜擢された。最後方には神戸から足元の技術に長けたGK坪井湧也が加わっている。ただし、彼らの役割は単なるバックアップではない。むしろ、既存の主力に取って代わるほどの勢いが求められている。
これらの若き才能の流入は、チームに新たなリズムを生む原動力となるだろう。特にテヴィスの衝撃が日本に何をもたらすのか、その一挙手一投足から目が離せない。
秋春制移行の過渡期に挑む「百年構想リーグ」の展望
2026年は、8月からの秋春制移行に伴い開催される「百年構想リーグ」が舞台となる。横浜F・マリノスはEASTグループに振り分けられた。この大会は単なる準備期間ではない。優勝クラブには「ACLエリート」の出場枠が与えられる。だからこそ、一切の妥協が許されない真剣勝負の場となるのだ。
大島体制2年目、チームはより鋭利なスタイルへの進化を狙っている。昨夏に海外から復帰した角田涼太朗が中心となるDFラインは、今季さらに機動力を高めた。新加入の井上や関富、そして村上といった顔ぶれに注目してほしい。彼らはいずれも、高いライン設定を維持したまま広いエリアをカバーできる。
この強気な守備ブロックを基盤に、前線がどれだけ得点に関与できるかが鍵を握る。特に怪我から完全復活を遂げた遠野大弥が「7」を背負い、トップ下で自由を得る意味は大きい。前線のテヴィス、谷村海那、クルークスの破壊力を最大化させるのは、彼の創造性だ。
そう考えると、百年構想リーグという短期決戦は、新生マリノスの爆発力を試す絶好の機会となるだろう。
構造変化から読み解く大島監督のビジョンと見落とされがちな変化
提示された32名のスカッドから、個の打開力と強度へのシフトが明確に読み取れる。しかし、数字だけでは伝わらない変化がある。それは、バイタルエリアにおける「役割の再定義」だ。背番号10を置かない選択、そして天野純を「40」に配した意図は何だろうか。
これは、より機動性と走力を重視した攻撃構築への意志だと推測できる。天野のような稀代のテクニシャンをあえて異なる役割に据えた。そして、遠野を中心とした速い攻守の切り替えを優先する。この構造は、昨季の停滞感を打破する鍵になるはずだ。また、DFラインの人選を見れば、対人強度の向上が明白である。
新加入の井上太聖らは、一対一の局面で負けない強さを持っている。攻撃的な姿勢を貫くために、後方のリスク管理をアグレッシブな「個の強さ」に委ねた形だ。この新しい歯車が、百年構想リーグでどう噛み合うのか。
しかし、真の成果が出るのはまだ先かもしれない。開幕戦での11人の立ち位置、そして交代カードの序列。そこに、王座奪還への具体的なロードマップが隠されている。


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