【3分でわかる】本多勇喜ってどんな選手?|ヴィッセル神戸で築いた連覇の記憶を胸に清水エスパルスへ

神戸から清水へ、本多勇喜の完全移籍が公式発表

本多勇喜が、ヴィッセル神戸から清水エスパルスへ完全移籍することが、2025年12月25日に公式発表された。

ポジションはディフェンダー。主戦場は左サイドバックとセンターバック。左利き。1991年1月2日生まれ。身長172cm、体重65kg。

神戸在籍は2023年から2025年までの3シーズン。その間、リーグ戦で安定した出場機会を確保し、クラブ史上初となるJ1連覇と天皇杯優勝を経験している。

今回の移籍は期限付きではなく、完全移籍として発表された。


名古屋で始まり、京都で鍛えられたキャリアの積み上げ

シーズン クラブ リーグ 出場 得点
2014 名古屋グランパス J1 33 0
2015 名古屋グランパス J1 29 0
2016 京都サンガF.C. J2 39 1
2017 京都サンガF.C. J2 38 2
2018 京都サンガF.C. J2 36 1
2019 京都サンガF.C. J2 37 0
2020 京都サンガF.C. J2 28 0
2021 京都サンガF.C. J2 20 0
2022 京都サンガF.C. J1 15 0
2023 ヴィッセル神戸 J1 32 0
2024 ヴィッセル神戸 J1 25 1
2025 ヴィッセル神戸 J1 26 0

本多のプロキャリアは、2013年の名古屋グランパス加入から始まった。阪南大学を経ての入団。大学経由でトップ昇格した名古屋ユース出身者としては初のケースだった。

プロ初出場となった2013年3月のヴァンフォーレ甲府戦では、ロスタイムに決勝点を記録。

鮮烈なデビューの印象が先行するが、その後は左サイドの実働部隊として出場機会を積み重ねていく。2013年から2015年までにリーグ戦67試合に出場した。

2016年には京都サンガF.C.へ完全移籍。在籍は7シーズンに及び、J2という長い戦いの中で立ち位置を確立していく。副キャプテンを務めたシーズンもあり、昇格争いと残留争いの双方を経験した。

2021年のJ1昇格、そして2022年のJ1残留。この時期、本多は「目立たないが崩れない」守備を任される存在となる。


ヴィッセル神戸での3年間が示した評価の確立

2023年、本多はヴィッセル神戸へ完全移籍した。加入初年度から左センターバックと左サイドバックの両方で起用され、開幕戦からスタメンに名を連ねている。

神戸では、シーズンを通して最終ラインの入れ替わりが激しかった。その中で本多は、役割を限定せず、求められた場所に静かに収まった。

対人守備とポジショニングで大きな破綻を作らない。

その積み重ねが、ライン全体の安定につながっていた。2023年、2024年のリーグ連覇。さらに2024年の天皇杯優勝。在籍3年間で国内主要タイトルを経験し、リーグ優秀選手賞にも選出されている。

数字が突出するタイプではない。それでも評価が揺るがなかったのは、複数ポジションを同じ基準でこなせた点にある。試合ごとに役割が変わっても、守備の質が大きく変わらない。

神戸の黄金期を語る際、外せない存在だった理由がそこにある。


清水が求めたのは「派手さ」ではなく再現性

清水エスパルスが本多勇喜に求めたものは、分かりやすい攻撃性能ではない。試合ごとの出来に波を作らず、守備ラインを一定水準で保つ再現性。

移籍の背景からは、その意図が透けて見える。

左利きであることは、ビルドアップ時の選択肢を広げる。サイドバックとセンターバックの両立経験は、シーズン運用の幅を持たせる。一つ一つは地味だが、編成面では効いてくる要素ばかりだ。

一方で、年齢は34歳。将来性より即効性を重視した補強であることも否定できない。ただ、京都、神戸での在籍年数を振り返ると、短期間で消耗するタイプには映らない。

清水にとって、本多は劇的な変化をもたらす存在ではないかもしれない。それでも、守備の基準点を静かに引き上げる役割は期待できる。


連覇を知るDFが新天地に残すもの

本多勇喜のキャリアを振り返ると、常に中心にいたわけではない。名古屋では左サイドの実働部隊。京都では昇格と残留を知る支柱。神戸では黄金期を下から支える安定装置だった。

身長172cmというサイズだけを見れば、空中戦に強いタイプには映らない。ただ、実際のプレーを見ると、その印象は簡単に裏切られる。タイミングと身体の入れ方で競り合いを成立させる場面が多く、数字では測りにくい強さを感じさせる。

清水で同じ役割が再現されるかは、チーム状況次第になる。ただ、複数クラブで同じ評価に行き着いている事実は軽くない。

タイトルを知る選手が、新天地で何を基準にプレーするのか。

本多勇喜という名前が、清水の試合後レビューでどの位置に置かれるのか。その変化を追う余地は、まだ十分に残されている。


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