Jリーグオールスター17年ぶり復活へ|DAZNカップ詳細と過去オールスター全記録

2025年12月15日、Jリーグから衝撃的な発表がなされた。

17年ぶりとなる「Jリーグオールスター」の復活である。かつて夏の風物詩として親しまれた夢の祭典は、装いを新たに、全60クラブ参加の“総力戦”として帰ってくる。舞台は聖地・国立。新時代のオールスターは、どのような姿を描くのか。


17年ぶりの復活!JリーグオールスターDAZNカップ開催概要

2009年の韓国・Kリーグ選抜との対戦を最後に途絶えていたオールスター戦が、2026年6月、ついに復活する。今回の名称は「JリーグオールスターDAZNカップ」。
開催の背景には、Jリーグのシーズン移行(秋春制への移行)に伴う「2026年特別大会(明治安田Jリーグ百年構想リーグ)」の存在がある。2026年2月から6月にかけて行われるこの0.5シーズンのクライマックスとして、オールスターが位置づけられた形だ。
注目すべきは会場だ。2025年からネーミングライツにより呼称が変更された「MUFGスタジアム(国立競技場)」で行われる。聖地・国立で、J1・J2・J3の全60クラブから選ばれたスターたちが競演する。

JリーグオールスターDAZNカップ|開催概要
大会名:JリーグオールスターDAZNカップ
開催日:2026年6月13日(土)
会場:MUFGスタジアム(国立競技場)
配信:DAZNにて全試合ライブ配信
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新・オールスターのレギュレーション詳細

かつての「EAST vs WEST」の単独試合とは異なり、今回は全く新しいフォーマットが採用された。キーワードは「1DAYトーナメント」と「地域対抗」だ。

【チーム構成:全6チーム】
J1、J2、J3の全60クラブを所在地別に6つの地域グループに分け、それぞれの選抜チームを結成する。

  • J1選抜(2チーム):J1 EAST、J1 WEST
  • J2・J3選抜(4チーム):地域別に4チーム(北日本・関東・中部・西日本など詳細な割り当てに基づき構成)
  • 試合時間:1試合30分(前後半なしの1本勝負)。なお、3位・5位決定戦は20分制となる予定。
  • スピーディーな展開と、多くの選手に出場機会が回る工夫が凝らされている。

【試合形式:超短期決戦】

  • 方式:6チームによるトーナメント戦(全7試合予定)
  • 試合時間:1試合30分(前後半なしの1本勝負)。なお、3位・5位決定戦は20分制となる予定。
  • スピーディーな展開と、多くの選手に出場機会が回る工夫が凝らされている。 

【選手選考】

  • ファン投票:スタジアム来場者およびDAZN視聴者による投票を実施。
  • 全クラブ選出:J1からJ3まで、全60クラブから必ず代表選手が選ばれる仕組みとなり、まさに「Jリーグ総力戦」の様相を呈する。

過去のオールスター戦績(1993-2004 J-EAST vs J-WEST)

Jリーグ開幕当初から2004年まで行われていた最も伝統的な形式が「J-EAST(東軍)」対「J-WEST(西軍)」だ。地域でチームを二分し、お祭り要素とガチンコ勝負が入り混じる熱戦が繰り広げられた。
通算成績は、J-WESTの7勝、J-EASTの4勝(1引き分け)。カズ(三浦知良)やラモス瑠偉、ストイコビッチらが魅せたプレーは今も語り草だ。

Jリーグオールスター 歴代対戦結果(1993–2004)
※ 勝者スコア敗者/MVP/開催会場
1993年:WEST 2-1 EAST/三浦知良(V川崎)/神戸ユ
1994年:WEST 2-1 EAST/パベル(広島)/広島ビ
1995年:EAST 4-0 WEST/ニーチェ(市原)/国立
1996年:WEST 2-2(PK)EAST/ストイコビッチ(名古屋)/長居
1997年:WEST 4-1 EAST/エムボマ(G大阪)/神戸ユ
1998年:EAST 3-1 WEST/ステボ(市原)/横浜国
1999年:WEST 3-2 EAST/シジクレイ(京都)/長居
2000年:EAST 5-2 WEST/奥大介(磐田)/宮城
2001年:WEST 4-3 EAST/松井大輔(京都)/豊田
2002年:EAST 2-1 WEST/エメルソン(浦和)/埼玉
2003年:WEST 3-1 EAST/パトリック・エムボマ(東京V)/札幌ド
2004年:WEST 2-2(PK)EAST/中澤佑二(横浜FM)/新潟


JOMO CUP時代の戦績(2008-2009 Jリーグ選抜 vs Kリーグ選抜)

2008年からは形式を一新し、Jリーグ選抜(J-ALLSTARS)が韓国Kリーグ選抜(K-ALLSTARS)と対戦する「日韓オールスター戦」となった。親善試合とはいえ、リーグの威信をかけた激しい戦いとなり、警告や退場が出るほどの真剣勝負だった。

通算成績は、Jリーグ選抜の1勝1敗。

JOMO CUP 歴代対戦結果(2008–2009)
※ 勝者スコア敗者/MVP/開催会場
2008年:K-League 3-1 J-League/チェ・ソングク/国立
2009年:J-League 4-1 K-League/李天秀/仁川

まとめ:新時代のオールスターへの期待

17年の時を経て復活するオールスターは、単なる「お祭り」から「全60クラブの祭典」へと進化を遂げた。

30分1本勝負というスピーディーな展開や、J1・J2・J3のカテゴリを超えた選手起用は、これまでのオールスターにはない化学反応を生むだろう。
2026年6月、MUFGスタジアム。新たな歴史の始まりを目撃できる日が今から待ち遠しい。


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